八王子山王病院 10月
10月30日(日)、年間登山者全国1位を誇る高尾山を望む浅川河川敷にて、『平成28年度 八王子市総合防災訓練』が行われ、当院からも井口祐三院長、井口具隆副院長、牛丸良子看護部長をはじめとする職員11名が参加させていただきました。当日は「TMG大運動会」のような好天に恵まれるなか、市内の協力機関の方々に加え、災害傷病者役として八王子市立看護専門学生の皆さんが多数参加されていました。
今回は「多摩直下地震」を想定した内容で、八王子市医師会が主体となってCSCATTT (Command & Control, Safety, Communication, Assessment, Triage, Treatment, Transport)
を基軸とする訓練が実施され、救護所に災害傷病者が押し寄せるなかでのスタートトリアージ(TRIAGE)、優先度の考慮をしながら治療(TREATMENT)、および災害拠点病院への搬送依頼(TRANSPORT)が行われました。救護所では処置の継続、搬送先では再トリアージを行ったうえで治療の継続、または連携病院への転送を行うといった、一連の流れを学べる、充実した訓練でした。
現在、八王子市の人口は、東京都下の都市部では最大の約58万人、高齢者も約14万人を数えますが、日本医師会の「Jmap」によれば市内の一般病床は約3,000床で、人口比率で考えると少なく感じられます。今回の訓練への参加をきっかけに、いつ起こるかわからない災害に備え、院内・市内の各機関と連携を図りつつ、八王子市の特徴に合った地域医療に貢献できるよう、今まで以上に精度を上げて防災対策に取り組むことが重要であることを再認識しました。