挨拶

会長 中村 毅

トータル・ヘルスケアグループへの挑戦

1962年の戸田中央病院(現・戸田中央総合病院)の開設以来、私たちは地域とともに、地域の皆さまの健康を考えてまいりました。健康は、すべての人々にとって、変わらない願いであります。その願いを叶えるべく、TMGは「高度な医療で愛し愛される病院・施設」として、患者さまの望まれる医療、求められる医療・介護を提供できるよう、すべての職員がプロ意識を持ちながら、常に患者さまとの信頼関係を大切にしてまいりました。
私は、TMG創立60周年を機に会長職を創業者である父より後継いたしましたが、引き続き大切にしていきたいのが、“職員の声”や“チャレンジ精神”を事業に反映していくことです。
超高齢社会の到来、そして、医療制度や社会情勢など医療を取り巻く環境は常に変化していますが、職員のやる気とアイデアを尊重しながら、皆さまが望む医療・介護に寄り添えるよう努力を続けてまいります。そして、TMGの総力を挙げて“トータル・ヘルスケアグループ”への進化を成し遂げ、地域ヘルスケア拠点として予防・健診・急性期から回復期、慢性期へと続く医療・介護・福祉等、地域で必要とされるサービスの充実・発展に努めてまいります。
また、昨今日本において、地震や災害による甚大な被害が相次いでいます。TMGでは日本DMAT・AMAT等の活動に積極的に協力し、災害時にはTMG独自の被災地支援に出動できる体制を整備しています。
今後もTMGは、これまでに築いてきた実績を礎に、変化を恐れず、「愛し愛される」グループとしての歩みを進めてまいる所存です。

理事長 横川 秀男

安心な社会を目指して

5年余りにわたる新型コロナウイルスへの対応、ロシアのウクライナ侵略、中東のさまざまな地域での戦闘、能登半島地震や豪雨災害など、近年も国内外にわたり大きな危機が続いています。
TMGでは、辛く苦しい思いをしている方々のお役に立てるよう全力で取り組んでまいりました。
感染症をはじめ、さまざまな疾患への対応、ウクライナ傷病兵のリハビリテーション、能登半島への看護、介護を中心とした災害時医療救護チームによる支援など、多くの職員が多忙な日常業務の中で最大限の力を尽くしてくれました。
TMGの理念である「愛し愛される」精神のもと、職員同士で支え合い、お互いを尊重して補い合い、日常の仕事でも支援活動においても、常に温かな思いやりの心を持ち、困難な状況におかれている方々の力になれるように今後とも努めてまいります。
そのような中、2024年6月の診療報酬改定は非常に厳しく、物価高騰や人件費の上昇等に対応ができないため、日本全国で多くの病院、クリニック、介護施設が経営困難な状況に陥っています。当グループもその例外ではありません。
2025年8月16日に63周年を迎えるTMGは、関東圏を中心に複数の病院、介護施設、看護専門学校などの設立と再建を行ってきた半世紀以上の実績があります。今こそ将来に向けて国民皆が安心して暮らせるように、政府、病院団体、医師会、経済界をはじめ関係各位の英知を結集し、世界No.1と評価される我が国の医療を守ることが最重要課題です。まさしく激変の時代、今後もさらに加速する少子超高齢社会の中でTMGは、これからも粘り強く時代の変化に柔軟に対応をしながら、温かく質の高い最大限の医療、介護、保健、福祉を提供するべく邁進いたします。