地域公開講座

開催終了

2017年12月16日(土) 西東京中央総合病院

講座名 (✱°0°✱)ドキドキ・(;´Д`)ハァハァ … 不整脈 … その時脈が飛んだ
開催日 2017年12月16日 14:00~15:00
講師 循環器科  森崎 倫彦 医師
開催場所 西東京中央総合病院 管理棟3階 会議室
主 催 西東京中央総合病院
定 員 60
事前申し込み 不要
掲載ページ http://www.nishitokyo-chuobyoin.jp/news/1216.html
ポスター

医学的には死の三大兆候は「心拍停止」「呼吸停止」「瞳孔散大」と言われています。
今回は心臓のお話です。そもそも心臓の役割とは①全身に血液を送るポンプの機能、②肺に血液を送りガス交換を行う機能、③体液バランスを保つ機能があります。
不整脈とは各種心疾患に発症する調律異常、つまり病気そのものではなく病的変化・状態のことをいいます。
主な不整脈の原因は「1.心臓自体の病気(冠動脈疾患、心臓弁膜症、心不全、先天性心疾患)」「2.心臓以外の病気(高血圧症・甲状腺疾患を含めた内分泌疾患・肺疾患など)」「3.内的要因(電解質異常、疲労、加齢、体質、脱水、電解質異常など)」「4.外的要因(ストレス、睡眠不足、過度の飲酒、いわゆる刺激物(コーヒー、紅茶、緑茶)摂取)」です。
では不整脈はどのような検査で発見できるのでしょうか。
不整脈の検査は以下の8つがあります。
①血液検査 : 貧血・電解質異常・ホルモン異常(甲状腺ホルモンなど)
②胸部レントゲン : 心不全の有無
③心電図 : 不整脈の種類の判別
④ホルター心電図 : 不整脈の検出・種類の判別・原因検索
⑤心臓超音波検査 : 心臓の形態・機能異常の有無
⑥運動負荷心電図検査 : 心負荷時の心電図の確認、不整脈の誘発
⑦心臓カテーテル検査 : 虚血性心疾患の有無
⑧心臓電気生理検査: 誘発などによる不整脈の種類・原因検索・治療法の選択
発見された不整脈ですが治療の必要性はあるのでしょうか。
不整脈のなかでも治療が必要なものは①症候性(動悸、めまい、ふらつき、気分不快、意識消失)・②血行動態に異常をきたすもの(血圧低下、心不全、心停止)・③二次的な疾患を来たすもの(脳梗塞、塞栓症、転倒、打撲、頭部外傷)・④社会的適応(パイロット、スポーツ選手など)の大きく分けて4点です。
では具体的な治療方法としてはどのようなものがあるのでしょうか。
不整脈の治療法は「薬物療法」、「直流電流(電気的除細動)」、「カテーテルアブレーション」、「植え込みデバイス」、「外科手術」があります。
心配しすぎてはいけません。不整脈は健康な人でもよく起こります。脈の規則性が一瞬でも乱れたものは全て不整脈です。自分で気づかないうちに起きていることも多いです。命に関わる不整脈も少なからず存在するので注意が必要である一方、不整脈で受診する人の約9割は治療しなくても問題はありません。
心配のない不整脈といっても、不整脈があると不安感がストレスになり、そのストレスで睡眠不足になってまた不整脈が出る、という悪循環が起こることもあります。
不整脈は睡眠不足の翌日などに出やすいことから、こうした脈の乱れを健康のバロメーターと考え、自分の生活を見直すきっかけにするとよいでしょう。
不整脈→不安感→ストレス→睡眠不足→不整脈といった悪循環を断ち切るには、「気にしすぎない」ことが大切です。何か楽しいことや気晴らしをして不安感を忘れ、ストレスにならないようにしましょう。大切なことは「心配しすぎないこと」です。

万が一、脈拍を1~2分程度続けて測定し脈が不規則であった場合は、持続する不整脈かもしれません。脈のバラつき以外の自覚症状がある場合は医師に相談して、心電図検査を受けて下さい。

今回の市民公開講座は70名を越える多くの方々が来られ、活気と笑いがあふれた印象でした。