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【戸田中央総合病院】「新入職員実技研修」

戸田中央総合病院では2021年度もリハビリテーション科にて新入職員研修を実施しました。
机上での新入職員研修は様々あります。
例えば…
・社会人としての研修(コミュニケーション、コンプライアンス、マニュアルなど)
・医療人としての研修(感染対策、危機管理、急変対応など)
・セラピストとしての研修(疾患等各論研修 ※10月以降)  など

上記のような机上の研修だけではなく、当院ではセラピスト(PT/OT/ST)としての実技研修を取り入れています。
「ベッドサイド周辺管理」と題して、全3回(1回:3時間)実施しました。
講師は当科の水野係長とアシスタントに私、参加者は新入職員(PT/OT/ST)8名です。
実際の病棟を再現するために、看護学校の実習室をお借りしました。
研修内容としては、患者さんのベッド上での動きについて学び、どうしたら患者さん、セラピストともに楽に安全に動けるかを体験したり、練習したりします。また、ベッドの操作や点滴等のライン管理の仕方などを実際の「臨床あるある」も含めながら、講義がすすみます。
時節柄、お互いに感染防護具を纏いながらの実技です。みんな汗だくになりながら、一生懸命取り組んでくれました。

本研修を受けてくれた新入職員の皆さんからの感想を一部抜粋します。

「寝返りや起き上がり、移乗の方法は、様々なやり方があるということが分かりました。色々な方法を試してみて、自分の体格に一番合った方法を見つけることができました。また、患者様によっても使い分けることができるようになりたいです。実技練習で何度も繰り返し練習し、しっかりとできるようになったことで、患者様に介入する際の不安が軽減し、自信を少し持って行えるようになりました。」(PT)

「コロナ禍で、学校での実技が減ってしまい、移乗やベッドサイド管理には不安を感じていましたので、入職すぐの4月に実施形式で練習ができ、少し安心しました。ベッドアップ、移乗、端坐位、1つの動作をとっても、注意すべき点やコツが沢山あり、加えて患者様に合わせて臨機応変に考えなくてはいけない所がとても難しいと感じました。同期と疑問や意見を交換しながら、患者様役、リハビリ役をどちらも経験できたことが深い学びにつながりました。」(ST)

「患者様の元へ伺った時に、まず全体を見て確認する癖がつきました。最初は何に気を付けたらよいかも、わからなかったのですが、実技練習後は、見るべきポイントや、もっとこうしたらよいだろうかという視点を少しずつ意識するようになりました。」(ST)

「実際の患者様を見学させていただいた際に、実技練習をした事で、基本的な順序や気を付けなければならない点を学んでいた為、様々な視点から動作についてを考える事が出来ました。」(OT)

今年も頼もしい新入職員が入ってきてくれました。
このような研修と共に、クリニカルクラークシップで徐々に臨床実践を積み重ねながら、患者さんと共に過ごす臨床が楽しく感じてもらえることを期待しています。
一緒に頑張っていきましょう!

文責:戸田中央総合病院 リハビリテーション科 伊藤淳平

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