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【戸田中央リハビリテーション病院】 AIで「もっと患者さんのための時間」を 記録業務の負担軽減に向けた新しい取り組み

近年、 厚生労働省 では「医療DX令和ビジョン2030」を通じて、医療機関の業務効率化と質の高い医療提供を目的に、医療のデジタル化(情報連携・標準化)を本格推進しています。

当院はグループ内唯一の回復期専門病院であり、入院患者さんにより多くの個別リハビリテーションを提供し、複数の多職種参加型アプローチによって積極的に入退院支援を行っています。

こうした日々の業務の中で、書類作成は必ず行わなければなりません。それは患者さんの経過をチームで共有するためにも、患者さん・キーパーソンの方々に病状説明する際にも重要となります。

業務効率化と言いますと、単に書類を簡略化したりしてしまいがちですが、医療に携わる者として質の担保は疎かにはできません。

当院では生成AIを活用し、主としてリハビリテーションに関わる書類作成の質の担保と負担軽減に取り組んでいます。特に退院時リハビリサマリーは、入院期間が長期化するほど情報が多くなり、入院から退院までの時系列をまとめるのに時間がかかります。また、記載内容が属人的に陥りやすく記載される内容にムラが生じやすいという課題がありました。

そこで、閉鎖ネットワーク環境で電子カルテと連携可能かつ指示文のテンプレート機能を有するユビー生成AIを導入し、AI操作に慣れてない人にも日常的に使用してもらえるような仕組みを整備しました。

ただし、生成AIも万能ではありません。生成AIがサマリーを出力する際に参照するデータは日々の実績登録などのカルテ記録が主となります。定型文ばかりでカルテ記録していると、当然参照元データが少なくなり、出力される結果も理想からは遠くなります。この点から日々のカルテ記録の標準化とセットで活用していく必要があります。また、AIは時にウソ(ハレーション)をつきます。参照元データがいかに正確であったとしても、文章を繋ぎ合わせる際に部分的に生成AIがこちらが意図しない推測をして出力してしまうことがあります。

こうした課題の解決も含めて、誰でも質の高い記録を作成でき、業務効率化と時間の有効活用を実現することで、より多くの時間を患者さんの支援へ還元することを目指しています。

文責:リハビリテーション科 白井 秀忠

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