当院リハビリテーション科では、認知症のある入院患者さんを対象とした院内デイケア「松ぼっくりん」を実施しています。2025年10月28日に活動を開始し、現在は月2回程度の頻度で、これまでに16回開催しています。
入院生活では、治療やリハビリ以外の時間を病室で過ごすことも多く、特に認知症のある患者さんにとっては、活動や人との交流の機会が少なくなりやすい傾向があります。また、慣れない入院環境の中では、不安や落ち着かなさがみられることもあります。 そこで、病棟を離れて皆さんで集まり、楽しみながら身体を動かしたり、人と交流したりできる「居場所」をつくりたいという思いから、「松ぼっくりん」は始まりました。名前は当院の元の名称である松井病院にちなんで名付けられております。

「松ぼっくりん」では、体操や歌、風船バレーなどのレクリエーション、季節に合わせた創作活動など、さまざまなプログラムを行っています。参加された患者さん同士で会話が生まれたり、普段とは違った表情や笑顔がみられたりすることもあり、スタッフにとっても患者さんの新たな一面を知る貴重な機会となっています。
こうした活動には、身体を動かすことだけでなく、人と会話する、歌を歌う、昔を思い出す、手を使って作品を作るなど、楽しみながらさまざまな心身の機能を使うというリハビリテーションとしての目的もあります。また、患者さんが安心して過ごせる時間や場所をつくることは、認知症ケアの充実や身体拘束をできる限り減らしていく取り組みにもつながると考えています。

これからも、患者さんにとって入院生活の中で楽しみや交流を感じられる時間となるよう、リハビリテーション科だけでなく、病棟スタッフをはじめとした多職種と協力しながら「松ぼっくりん」の活動を続けていきたいと思います。
文責 稲垣達也









