乳腺外来の看護師ならではの患者さまに寄り添ったケア
戸田中央メディカルケアグループで働くプロフェッショナルなナースをご紹介。
今回は戸塚共立第2病院 乳がん看護認定看護師として活躍する佐藤 亜矢さんに、仕事内容について話を伺いました。

戸塚共立第2病院 乳がん看護認定看護師
佐藤 亜矢(さとう あや)
乳がん看護認定看護師
集学的治療を受ける患者のセルフケアおよび自己決定の支援やボディイメージの変容による心理・社会的問題に対する支援を行う看護師
幅広い世代の女性に多い乳がんを患者さまと一緒に乗り越える
認定看護師の資格を取ろうと思ったきっかけを教えてください――
あるひとりの患者さまがきっかけです。乳がんで通院中の患者さまが、黄疸症状をきっかけに入院され、その後、検査により多臓器転移が明らかになりました。とても不安だったようで土曜日の外来が閉まっている時間に私を頼りにお越しになりました。手術後、治療方針の決定をするまでに何回も介入した方で1回の介入時間は30分以上のことが多くありました。のちに自分の介入は良いものだったのかと思い、言動を確立した意味のあるものにしたいと考えました。
乳腺外科へ進んだきっかけとは――
最初は消化器外科を希望して消化器外科と乳腺外科の病棟で働いていました。その時、乳腺外来の患者さまへは疾患の特性上、看護師が患者さまに関われる時間が限られており、何を支援していいか分からずに終わってしまうことが多かったです。それでも他の患者さまと同じように心配事や不安はたくさんあって、自分が介入しなければいけないと思い、そこにやりがいを見つけました。転職の時も乳腺外科に関われる機関で探した時に、クリニックと病院を兼務できることに魅力を感じてTMGに入職しました。
乳がん看護認定看護師の主な活動内容を教えてください――

他部署との連携や通院患者さまの経過把握などをしています。今はCVポートに関することや乳腺外科のパスの改訂にも力を入れています。指導は自分の役割で率先してやらなければいけないと思い活動しています。
乳がん看護のやりがいは何ですか――
若年から高齢までの幅広い世代が罹患する乳がんは、それぞれのライフサイクルや生活環境を大きく変化させてしまいます。また、女性ならではの社会的な役割も多く、その役割と治療は大きなストレスになります。精神的不安が増して患者さまが自分らしくいられないこともあり、誤解されてしまうことも多いと感じます。そんな患者さまの良き理解者になり治療や精神的サポートをすることで、患者さまが辛い手術や治療の時期を乗り越えることができた時は一緒に喜べる瞬間です。
仕事をするうえで一番嬉しかったことを教えてください――
「第2病院で治療を受けようと思ったきっかけがあなただったのよ」と患者さまに言われたことです。その方は以前勤めていた先生が診療中に私に色々尋ねていた姿をみて、頼もしく見えたそうです。転院することになった患者さまに別れ際に言われて、看護師を見て病院を決める患者さまもいるのだと日々の言動をより意識して気をつけるようにもなりました。
今後の展望は?――
最近、eラーニングの研修が増えてきたので、いくつか研修を受講しようと考えています。1つ目は、乳がんは遺伝子性のものがあり、当院にはゲノム外来はないですが、乳がん診療に関わる看護師としてゲノム医療に関する研修を受講したいと思っています。2つ目は、乳がんの患者さまが悩むアピアランスケアに関する研修の受講です。少しずつ、自分の知識を増やすことや、自分の見方・価値観をかえるためにも研修を受けることは大事だと思っています。また、その学びをスタッフに伝え、患者に看護として還元できたら良いと考えています。加えて、昨年当院では抗がん剤治療による髪の毛の脱毛を抑制できる頭皮を冷却する機械を導入したので、化学療法室の看護師と連携してより効果のあるものにしたいと考えています。
One Day Schedule 〜 乳がん看護認定看護師編 〜
8:30 外来カンファレンス、情報収集
9:00 回診同伴
10:00 リンパ浮腫患者さま対応、治療方針の決定への同席
12:00 化学療法のヘルプ
13:00 昼休み
14:00 治療方針の決定への同席、面談
16:00 記録
17:00 業務終了