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【戸田中央リハビリテーション病院】 装具診のご紹介

義肢装具専任理学療法士の廣川・吉田です。

今回は2021年度から当院で新たに始まった取り組みである装具診についてご紹介します。
当院ではガイドラインで推奨されているように下肢装具を使用し、早期より立位・歩行練習を積極的に行っています。
また、肩に亜脱臼がある患者様も悪化防止のために伸展型の肩装具を処方しています。

2021年4月より毎週金曜日の午後に装具診を実施しています。
対象は運動麻痺が中等度・重度の脳卒中の入院患者様全員です。
患者様、リハ医2名、義肢装具士2名、義肢装具専任理学療法士2名、担当PT・OTが参加し、多角的な視点で装具の有無や装具の種類を検討しています。

身体的な評価や社会的な情報はもちろんのこと、
脳画像や筋電図(パシフィックサプライ社製Gait Judge system)を活用し、客観的な視点も加えて検討しています。

開始から約半年間で、長下肢装具46本、短下肢装具39本、伸展型肩装具31本を処方しています。
運動麻痺が重度の方も早期から歩行練習を始めることで歩行を獲得できる患者様が増えてきていると実感しています。
今後は装具処方の増加が治療成績に反映されたかを客観的なデータを用いて検証していく予定です。

今後も患者様の回復に貢献出来るようにリハビリスタッフ一同、知識・技術の向上に努めて参ります。

文責:戸田中央リハビリテーション病院 廣川・吉田

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