八王子山王病院 透析看護認定看護師

戸田中央メディカルケアグループで働くプロフェッショナルなナースをご紹介。
今回は八王子山王病院で透析看護認定看護師として活躍する中村千里さんに、仕事内容について話を伺いました。

八王子山王病院 透析看護認定看護師
中村 千里(なかむら ちさと)

透析看護認定看護師(Dialysis Nursing)
安全かつ安楽な透析治療の管理や長期療養生活におけるセルフケア支援および自己決定の支援を行う看護師

外来から終末期に至る継続看護を担う

透析看護認定看護師の資格を取得したきっかけは?――

透析室勤務に配置が変わった時に今まで病棟で培ってきた看護技術をどう活かすか戸惑うなかで、透析治療は腎臓内科の医師・臨床工学技士・看護師の三つの職種が協働していかなければいけないことに衝撃を受け、「自分もいろいろ発信していけるような人にならなきゃいけない」と思ったからです。

透析看護認定看護師の主な活動内容を教えてください――

透析室から病棟勤務となった今は入院中の慢性腎臓患者さまのケアに加え、スタッフに透析治療と慢性腎臓病看護の知識を伝えたり他病棟や外来のサポートも行ったりしています。医師からの依頼を受け、透析導入期に差し掛かっている患者さまへの腎代替療法の説明を行っています。

患者さまへの説明を認定看護師が行う理由やメリットとは?――

今の状態やこれからについてデータや資料を使いながら伝えたりそれぞれの治療法のメリットやデメリットを説明したりしながら、質問や困りごとに寄り添う時間を設けて話をします。やはり患者さまは細かいところが知りたいはずですから。しかし、医師は外来での診察に多くの時間を費やすため、ゆっくりと説明をする時間の確保が難しい現状があります。認定看護師としての知識や経験があるからこそ詳細を説明できますし、その寄り添う時間が患者さまの安心につながっていると考えます。

透析認定看護師としてやりがいを感じたエピソードを教えてください――

患者さまの生活に組み込める治療法が大事だと考えています。透析の主流である血液透析は週3回3~4時間拘束され、それを生きているうちは通い続けなければならない苦痛や針を刺す痛みも伴います。そこで、患者さまそれぞれに適した治療法を見極め治療法を提案しています。
理容店の店主をされている80代の患者さまから、お店もあり週3回の通院は難しいと相談されましたが、スマホでスケジュール管理をされていて「この人は自己管理できそう」と思い、腹膜透析を提案しました。腹膜透析は自分の腹膜をフィルター代わりにして自宅で行う透析ですが、自己管理が必須です。徹底した自己管理の基、毎日自宅で腹膜透析をして、理髪業も趣味の日本舞踊やゴルフも楽しんでいるようで診察の際に元気そうな顔を見ると本当に患者さまに適した治療法を提案できたと感じました。
また、透析通院が非常に苦痛だと言う50代後半の患者さまのケースでも「奥さんから腎臓移植を受けたら楽になるのではないか」と提案したところ奥さんも快諾され、移植の後に透析離脱しました。外来診察の際に「移植してよかった」と夫婦の嬉しそうなお顔を拝見すると、お話しした甲斐があります。

今後の展望を教えてください――

慢性腎臓病看護はとても奥深く、保存期から透析導入期、維持期、終末期と「寄り添い続ける看護」について私の経験や知識を学生や病棟スタッフ、地域の看護師に伝える活動を今後も引き続き力を入れていきたいです。

One Day Schedule 〜 透析看護認定看護師編 〜

8:45 病棟申し送り、朝礼
8:55 所属長ミーティング
9:00 管理業務、認定看護師活動:情報収集
12:00 退院調整会議
13:00 昼食
14:00 管理業務、認定看護師活動:外来指導、記録
16:30 病棟引継ぎ
16:45 所属長ミーティング
17:15 業務終了