お知らせ

学術報告

【戸田中央総合病院】老年泌尿器科学会で発表をして参りました!

2022年6月山梨で行われた日本老年泌尿器科学会にて、ポスター演題で発表を行わせていただきました。

1題目は、「10年以上継続する尿失禁が外来リハビリテーションで改善された一例」です。
当院では泌尿器科のDrと協力し、2016年7月よりロボット支援前立腺全摘出術(以下、RARP)後患者に対する理学療法士による骨盤底筋リハビリを行っており、男性の骨盤底筋リハビリに関しては先駆け的な取り組みをしております。

リハビリの関わりでは、骨盤底筋の機能回復を通して早期尿失禁改善を一番の目的に介入しています。また、紙パンツやパッドの使用方法など患者さんの不安になり得ることを、親身に話を聞き対応方法を提案することでQOLの改善へアプローチしております。

今回のポスター演題では、10年以上尿失禁で、QOLに支障をきたしている患者さんに対して、骨盤底筋のリハビリを行うことで尿失禁を軽減することができ、患者さんも本当に喜ばれていました。患者さんに喜んでいただけるリハビリを今後とも提供していけるよう精進して参ります。

2題目は、「術前からリハビリ介入し良好な転機を得られた膀胱がんの一例」です。
近年、社会の高齢化に伴い、高齢者への手術も多くなっています。もともと既往にてADL低下や体力低下がみられる高齢者もおり、手術後の自宅退院に支障をきたすケースを経験することがあります。

今回は、手術前よりリハビリ介入ができ、良好な転機が得られたケースを発表しました。早期離床が推奨されていますが、手術後だけでなく手術前より介入することでADL・体力などが維持でき、手術後のリハビリもスムーズに離床がすすむため、手術前リハビリの重要性を再認識し、広めていければと思っています。

文責:戸田中央総合病院 理学療法士 長澤理沙 関 正利

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