お知らせ

言語聴覚士とは

言語聴覚士について

目次
1言語聴覚士とは
2言語・コミュニケーションに関すること
3食事に関すること
4言語聴覚士の働く場所
①医療現場で働く
②老健・特養などの施設で働く
③福祉・学校などの施設で働く

言語聴覚士の仕事内容

1言語聴覚士とは

言語聴覚士を目指す学生の皆さんに向けて、言語聴覚士の就職活動についてお話しします。
言語聴覚士は、言語・コミュニケーションに関する問題摂食嚥下に関する問題等を幅広く扱う専門職です。

2言語・コミュニケーションに関すること

言語やコミュニケーションに関する問題では、例えば、言語障害、聴覚障害、発音障害、音声障害、読み書き障害、言語遅延、自閉症スペクトラム障害、学習障害などがあります。言語聴覚士は、言語障害の評価や診断、治療を行います。治療の内容は、個々の患者の状態に応じて異なりますが、音声言語理解練習、音声言語練習、発声練習、口唇補助、文章理解・記述療法、コミュニケーションスキルの向上、補助技術の使用指導などが含まれます。治療の目的は、言語能力の改善や、コミュニケーションの向上、生活の質の向上です。
言語障害は、脳卒中や脳外傷、アルツハイマー病、発達障害、自閉症スペクトラム障害、先天性の神経発達異常、聴覚障害、言語環境の不適切など、様々な要因によって引き起こされます。

3食事に関すること

摂食嚥下障害の評価や治療にも携わります。
摂食嚥下障害とは、咀嚼や飲み込みの困難、誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)、食事の時間が長くなる、嚥下時の痛みや不快感などの症状がある状態を指します。
言語聴覚士は、摂食嚥下障害の評価や診断、治療を行います。治療の内容は、個々の患者の状態に応じて異なりますが、嚥下訓練や食事の修正、食べるスピードの調整、姿勢の調整、口腔内や喉頭のマッサージ、口腔内の筋力トレーニング、食事補助具の使用指導などが含まれます。治療の目的は、食事や嚥下の機能を改善し、食事の質や量を増やすことで、生活の質を向上させることです。
摂食嚥下療法は、高齢者や脳卒中、パーキンソン病、ALSなどの神経筋疾患、口腔がん、心疾患、呼吸器疾患などの病気を持つ人々に広く必要とされています。

4言語聴覚士の働く場所

言語聴覚士の多くが病院で働いいています(一般財団法人 日本言語聴覚協会HPより)

国家試験合格者累計3万8200名(2022年3月末)
• 医療:病院・診療所など(リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、小児科、形成外科、口腔外科など)
• 老健・特養:介護老人保健施設、居宅サービス事業所、地域包括支援センターなど
• 福祉:障害者福祉施設、小児療育センター、通園施設など
• 学校教育:通級者指導教室、特別支援学校(聴覚障害・知的障害・肢体不自由)など
• 養成校:言語聴覚士指定養成所
• 研究・教育機関:各種研究施設、一般の大学・専門学校など

①医療現場で働く

急性期病院、回復期病院、学校、幼稚園、特別支援学校、介護保険施設などで働いています。
病院で働く言語聴覚士は、言語、発声、声の質、コミュニケーションスキルの評価を行い、治療計画を立てます。また、聴覚検査を実施し、聴覚補聴器の調整や言語療法を提供することもあります。
回復期病院(リハビリテーションセンター等)では、言語聴覚士は脳卒中、外傷性脳損傷、高齢者などの患者の治療を行います。言語聴覚療法だけではなく、摂食嚥下の評価も実施し、より良い生活のために食事量を増やす治療を多職種と協同し実施しています。

言語聴覚士

②老健・特養などの施設で働く

老健・特養などの施設で、言語聴覚士は高齢者、言語障害や聴覚障害、摂食嚥下障害などの人々の治療や支援を行います。また、自宅に出向いて、口腔機能の向上の訓練や言語、読み書き、コミュニケーションスキルの改善に取り組むこともあります。

③福祉・学校などの施設で働く

幼稚園、学校、特別支援学校では、児童や生徒の言語、読み書き、発声、声の質の評価を行い、必要に応じて治療を提供します。

5.言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士の働く場所は、多様な職場があります。ここでは、医療現場で働く言語聴覚士のお仕事内容について少しご紹介いたします。

①急性期病院


病気を発症した直後からベッドサイドにてリハビリを開始します
・リスク管理をしながら口腔の機能訓練
・VEにて早期嚥下評価
・口腔ケア

②回復期


患者様の人生に寄り添いながら日常生活を取り戻すお手伝いをします
・様々な評価法の使用
・多職種での嚥下評価
・食事場面での直接訓練

③生活期


その方の生活に則したチームアプローチ、その人らしい日常生活を想定した訓練を行います
・生活を背景にした言語のフォロー
・身体を動かして認知症予防

④小児領域


発育・発達に合わせた訓練を行います
・言語発達や構音、吃音へのアプローチ
・学習障害への支援
・小児失語症(脳血管障害や脳炎後の失語症)へのアプローチ

⑤特殊疾患

・意思伝達装置を使った訓練
・文字盤を使った会話

 

6.まとめ

このように言語聴覚士は、コミュニケーションや食事といった皆さんにとって欠かせない生活の一部を担う専門職です。
特に高齢者の食事では、飲み込みづらく、ムセ易くなります。また生活場面では、忘れっぽく、物の名前が出にくくなります。そんな時こそ、言語聴覚士の出番です。
理学療法士や作業療法士の他のリハビリテーション職種と比べ、有資格者の人数が少なく、これからの需要が高いのも魅力のひとつです。
これから超高齢社会のリハビリテーションでは、非常に重要な役割を持つ職種になるでしょう。

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