透析室について

透析室は常勤の腎臓内科医の指示のもと、非常勤医師、看護師、臨床工学技士、ケアサポーター、事務員を配置し、患者さまに安心な透析医療の提供を心がけています。

透析ベッドは、車椅子でのご利用を想定してベッドの間隔を広くし、ベッドからの立ち上がりが楽なようにベッドの高さを低くするなど、患者さまの負担を少しでも軽減できるようにしています。私たちは患者さまとのコミュニケーションを大切にし、患者さまに気兼ねなく、透析時間を送っていただける環境づくりを心がけています。

通院には、自家用車の方のための駐車スペースがあります。また透析患者さまがご利用いただける送迎サービスにも力を入れており、熱海、湯河原、真鶴、函南にお住まいの方を対象にご自宅や施設への送迎サービスを行っております。 入院治療に関しては、療養型病院としての特徴を生かして、病後、手術後の療養や身体機能回復のためのリハビリテーション等の長期入院、ご家族の負担軽減を目的とした短期的な入院(レスパイト)にも対応しています。 当院をご利用いただくことで、患者さまが最も適した生活環境やライフスタイルを選択し、より快適な生活を送れることを願っております。

ベッド数 18床(2020年4月に透析室拡張工事を行い、3床を増床)
設 備 更衣室・個人ロッカー・全ベッド液晶テレビ付(無料)
治療内容 血液透析、血液透析濾過(オンラインHDF)
吉田 成孝

透析センター長 吉田 成孝 よしだ しげたか

患者様へのメッセージ
外来及び長期入院での血液透析を担当しています。長い透析生活を少しでも安全かつ楽しいものに出来る様にスタッフ一同、努力しています。
出身大学
平成12年 東京大学医学部卒
資格・認定医
日本透析医学会専門医  日本内科学会総合内科専門医
専門分野
腎臓内科

血液透析とは

腎臓の働きが低下し、自分の腎臓で健康状態を維持できなくなった場合に行う治療です。ダイアライザと呼ばれる筒状のフィルタに血液を通して血液中の不要な物質を取り除きます。週3回、1回3~5時間の治療を続ける必要がありますが、投薬や食事内容をコントロールすることにより、健康な方に近い日常生活を送ることも不可能ではありません。

透析機器

透析ベッドは18床あり、透析装置はJMS社製コンソール16台と個人用透析装置2台が稼働しています。全台がオンラインHDF可能機種となっています。

オンラインHDF

オンラインHDFとは高度に管理された超純水透析液を補充液として用いて大量置換型のHDF療法です。物質除去性能に優れ、かゆみ、イライラの軽減や透析アミロイドーシスの改善、透析中の血圧安定化などの効果が期待されています。当院では生命予後の改善効果が期待されるオンラインHDF療法を積極的に活用しています。

透析液の清浄化

オンラインHDFでは治療中に清浄化透析液が血液に流入します。そのため透析液はとてもきれいでないといけません。きれいな透析液には貧血の改善や栄養状態の改善、透析中血圧の安定などの様々な効果があるとされています。当院では透析液清浄化をすすめており、定期的に水質検査を行い、日本透析医学会が定める透析液水質基準を満たす水質を確保しています。

災害対策

当院では大規模災害に備え、伊豆半島、神奈川西部地区の透析施設との災害時連携や、TMGグループ内での神奈川・横浜地区との物資、人員の協力体制の構築、患者さま向けの災害伝言ダイアルを利用した患者カードの作成などの対策をしています。また地震への対策として透析液供給装置の耐震化を実施しました。(2020年6月)

送迎サービス

透析患者さんの通院の利便性向上のため、送迎サービスを推進しています。 車椅子のままで乗り降り可能なリフト付き車両を導入し、より多くの皆様にご利用いただけるよう努めています。また熱海市内にある同グループの熱海所記念病院へは、シャトルバスが運行しています。

シャントエコー

積極的(定期的)なシャントエコー検査で、シャントトラブルの早期発見、治療につなげるとともに、各種エコー検査、X線CT撮影等で早期発見、治療に役立てています。 技術革新のはやい医療機器の知識・技術取得を怠ることなくスタッフ一同がんばっています。