
去る3月11日、午後2時46分、東北地方の太平洋沖を中心とするマグニチュード9.0の大地震が発生――。観測史上最大の地震と沿岸部を襲った大津波により実に1万5000もの尊い命が失われ、1万人を超える方が行方不明となったほか、現在でも10万人以上の方が避難生活を強いられるなど、未曾有の大災害の影響は、福島第一原子力発電所の放射線漏れ事故も相まって、未だ予断を許さない状況が続いています。
こうしたなか、戸田中央医科グループ(TMG)並びにグループの各院・各施設では、震災発生当初より、外来治療、入院治療、入所、透析等の医療・介護サービスを必要とされる被災者の皆様の受け入れはもとより、被災地・避難所における医療支援活動、さらには義援金の募金活動、生活支援物資の送付等にも努める半面、被災地及び避難所での支援活動に携わる職員を出勤扱いにするほか、交通費や災害保険といった関連するすべての費用を負担してバックアップする方針も打ち出しました。そして、そのうえで、医師を始めとする医療支援チームを被災地に派遣する『TMG東北医療支援プロジェクト』(代表:横川秀男副会長)の実施を決定。グループの全職員を対象に、被災地での医療支援活動への参加希望を募るなど準備を進めてきました。
一方、数多くの被災地を抱える岩手県の災害対策本部と地元・岩手医科大学は、震災発生直後からインターネットなどを通じて2カ月以上の長期にわたる医療支援を関係団体ほかに広く要請。この呼びかけに応じたTMGは、地元の医療機関を拠点に災害医療の亜急性期や慢性期に対応する長期的な支援を実施したい旨を提案し、その後の交渉を経て、医療支援チームを岩手県立県立山田病院に派遣することが決まりました。
人口2万人の山田町は、津波のほか、街の中心部で火災も発生するなど先の震災で壊滅的な被害を受けたうえ、唯一の病院として地域医療の中核を担う県立山田病院も津波によって1階部分が全壊し、CT等の診断機器も使用できない等、病院機能がほとんど果たせないほどの大きなダメージを被りましたが、そんな同院と山田町の皆さんをご支援させていただくべく、TMGでは去る4月20日より、医師、看護師、PT、事務職員による医療支援チームの派遣をスタート。同院の医療スタッフの皆さんとコラボレーションを図りつつ、震災発生直後の急性期から、亜急性期、慢性期へと徐々に様変わりする現地での医療ニーズに鑑みながら、外来診療はもとより、巡回診療やPTによる訪問リハビリテーションの実施等も含めた、長期的な医療支援の実現に日々、尽力しています。

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