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◆ 手掌多汗症について

しかし、
代償性発汗という避けられない副作用があります。
手のひらにいっぱい汗をかく = 手掌多汗症 といいます。
これは手掌から滴り落ちるほど大量の異常発汗のため、人と握手ができない、筆記用具が滑る、コップがもてない、書類がびしょびしょに濡れてしまうなどを訴えとする病気です。TMG田園調布中央病院では、この病気に対する根本治療である「胸腔鏡下交感神経焼灼術」を行っています。
◆ 病 態
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一般に、ヒトの体は体温が上昇すると汗をかき、体温が下降すると汗がひきます。つまり体温調節のための発汗をしますが、手掌と足底だけは体温調節とは無関係の発汗をします。 |
手掌と足底は、交感神経という自律神経の一種からの信号によって発汗します。交感神経はヒトが緊張するときに信号を出します。交感神経からの信号に対する体の各部分の反応は様々で、例えば、瞳孔一散瞳(明るく見える)、心臓一頻脈(ドキドキする)、血管一収縮(血圧上昇)、手掌足底一発汗(汗をかく)などです。
手掌多汗症は、この手掌発汗に対する交感神経の信号が非常に強い事が原因でおこります。
◆ 治 療

手掌への交感神経の信号がなくなれば、手掌発汗は停止します。手掌への信号を出す交感神経は、胸の中の決まった場所から出てきます。そこで、手術で胸腔鏡を使ってこの神経を見付け、電気メスで焼き切ってくることで、手掌の発汗は停止するわけです。神経は非常に再生しにくい器官なので、効果はほぼ永久に持続します。
◆ 手 術
胸腔鏡下手術というのは、胸を大きく切開することなく、胸腔鏡というビデオカメラを挿入して胸腔内をモニターに写し出しながら、いくつかの小さな穴を通して手術する方法です。
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手掌多汗症の手術は、脇の下に2箇所、それぞれ約2mmの針を刺し、そこから直径2mmの胸腔鏡と、直径2mmの電気メスを挿入して行います。左右両方で約30分程ですみます。手術のキズはほぼ太い注射の痕と同じくらいで、縫合処置を必要としません。ですから抜糸もありません。 |
ほとんど「キズのない」手術となります。通常、外来にて検査を行い、手術前日に入院、手術翌日に退院という日程で行っています。
退院後、キズを濡らさないように注意すること以外、生活に制限はありません。仕事や学校、スポーツも可能です。今まで手術を受けた方は100%成功しています。しかし、代償性発汗という避けられない副作用があります。術後に手掌以外の部分の汗が増える傾向にあります。手掌という放熱効率の良い場所の発汗が止まるため、代償として体のほかの部分の発汗が増えると考えられています。
【手掌多汗症の部屋】(この病気について詳しく書かれています)
⇒http://asehand.hp.infoseek.co.jp/ase.htm
【山本、兼平クリニック】(世界で最も多くの手術をされているクリニックです)
⇒http://www.tenoase.com/
等などのホームページもご覧下さい。
この説明をみて、さらに疑問を感じたり、興味がわいたりすることがあると思います。ここでは書き尽くせないこともありますので、詳細は担当医まで、お問い合わせ下さい。
院長 成瀬 博昭
E-mail: naru54zuka@tmg.or.jp
田園調布中央病院: 電話:03-3721-7121