トピック

院長  成瀬 博昭


 2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで死をむかえる時代です。
田園調布中央病院では、昨年の6月より緩和ケアチームが活動を始めました。


「チーム医療、チームで診ていると仰っていますが・・・、 本当にそうですか?」
「最期だとわかっていたら・・・。あんなことも、こんなこともやらせてあげたかったのに・・・。残念です。」
そして、大病院を追われる 『がん難民』 の多さに驚きました。そこで、緩和ケアを勉強している仲間 とチームを結成しました。

 

がんは痛くて当たり前、苦しむことは仕方のない病気
痛みに耐えることが美徳である
せっかく治療してくれている医師に痛いと言えない
夜中にナースコールをしては申し訳ない

 

【これまでの日本のがん医療の考え方】 従来の標準治療群


『緩和ケア』 というのは死ぬ直前にやってもらうことだ。
「もう、がんに対する治療は終わりました。次は緩和ケアへ行って下さい。」
『緩和ケア病棟』とは、
「必要があっても、もう治療はしない」 と約束してやっと入れる病棟
医師や看護師が患者さんの話を聞き、手を握っているだけの病棟

 

【 WHO・日本が目指しているがん医療の考え方】 早期緩和ケア介入群

進行肺癌の治療早期から緩和ケアが関わることの意義を検討した無作為比較試験では、「早期からの緩和ケア介入がQOL、精神状態の改善のみならず生存期間も有意に延長した」という結果が報告されています。(N Engl J Med 2010; 363:733-342)

早期緩和ケア介入群:進行肺癌の診断早期から緩和ケアチームと関わる患者群

標準治療群:進行肺癌の診断後、通常通りの治療のみを受けた患者群

   
 

1.『最期だとわかっていたら・・・』 の声にこたえたい
2.がん難民をなくしたい
3.一つの病院で、診断・治療・緩和・看取りまで
4.必要な時に、必要な医療を、必要なだけ
5.チーム医療を大切にする

   









トピック

薬剤科 高橋 理智



 

痛みを我慢しない!

がんになると約8割の患者さんが痛みを感じると言われています。
がん自体による痛みや、治療に伴う痛み(手術、化学療法の副作用によるしびれ、口内炎)など様々です。また、痛みを感じる時期は病期とは関係ありません。痛みを我慢していると、痛みが慢性化し、取れづらくなってしまいます。身体の痛み・こころの痛みは患者さんにしかわからないので、我慢せずにまずは病院スタッフにお伝えください。  

 

 

医療用麻薬は末期になってから使うお薬ではありません

痛みの治療に使われるお薬には色々な種類があり、患者さんの痛みの性質に合わせて調整していきます。そして、その1つに医療用麻薬というものがあります。「麻薬」はいよいよ最期に使う薬‥ではありません。現在では、医療用麻薬で痛みをコントロールしながら働いている患者さんも多くいらっしゃいます。また、医師によって処方された医療用麻薬を指示通り服用している限り、中毒になることは薬理学的にもあり得ないことが証明されています。何か不安に思うことがあれば、その不安が解消されるまできちんとお応えします。

   

医療用麻薬は末期

患者さんとご家族は、がんと診断された時から様々な身体的・精神的・社会的苦痛、ストレスを感じます。緩和ケアチームは、癌性疼痛などの身体症状の改善を始めとした医学的治療だけでなく、患者さんとご家族を多面的に多職種チームでサポートします!!

 





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