トピック


内科医師 三木谷 孝誠



 B型慢性肝炎はその半数以上が出生時の母子感染で感染します。その他、昔の感染管理が十分になされていなかった頃の血液製剤や集団予防接種でも感染してしまうケースがあります。1986年からは母子感染での予防法が確立し、医療における感染管理も行われるようになったため新たな感染のケースは性行為による感染が主体となっています。現在日本には150万人前後のB型肝炎ウィルス持続感染者が存在すると推定されています。
 B型肝炎ウィルスは出生時、幼小児期など十分に免疫能が付いていない時に感染するとそのまま排除される事なく体内に留まります。人の成長に伴って免疫能が強くなってくるとウィルスとの戦いが起こり(炎症)多くの場合ウィルスをある程度抑えつけた状態で安定します(キャリアー)。しかし時に免疫が十分に働かなかったりウィルスの増殖が強かったりしていつまでも炎症を繰り返す状況となりこれが慢性肝炎としての病態です。慢性肝炎の状態が続いてしまうと肝硬変や肝臓癌へと病気が進行してしまうので慢性肝炎をうまくコントロールしていくことは非常に重要です。


 これまではB型肝炎ウィルスに対する治療法としてインターフェロン療法がありましたが、保険制度上の制約から十分なインターフェロンを投与することができず効果は限定的でした。
このため抗ウィルス作用はないが肝炎を鎮静化させる薬としてウルソの内服や強力ミノファーゲンシーの注射が行われてきました。このようにB型肝炎ウィルスに対して効果的な薬が少なく治療に難渋するケースも少なからずあったのですが最近になって核酸アナログ製剤というB型肝炎ウィルスの増殖を抑える薬が使えるようになりました。

 核酸アナログ製剤は高価で医療費の負担が大きく経済的な面での問題がありましたが、今年の4月から核酸アナログ製剤に対する医療費助成制度が導入されました。市町村税235,000円未満の人は月額の自己負担限度額が10,000円に、それ以上の人は月額20,000円に設定されています。医療費の補助を受けるには区の担当部署に診断書を添えて申請をしなければなりません。
   





トピック



外来看護師 小川 淳


★夏場起こりやすい病気や症状★
*夏かぜや食欲不振、夏バテなどがあります。
 最近はエアコンの普及などによって、夏特有の病気は減っていますが、夏に起こる病気としては、まず『夏かぜ』があげられます。夏かぜは腹痛や下痢など胃腸症状が出やすいのが特徴です。手足口病(手や足の裏、口に小さな水ぶくれができる病気)も、夏場、子供に多く起こります。
 暑さによって、夏バテや食欲不振、疲労感が起こりやすくなります。食中毒も夏に多く発生しますから注意して下さい。

★熱が出たときの応急処置は★
*すぐに解熱鎮痛剤を使わず、体を冷やして!
 熱は体内に入った病原体などをやっつけるために起こる反応ですから、むやみに解熱鎮痛剤を使わないこと。ただし、高熱が続くと体力が消耗しますから、大人は38度、子供は38.5度以上の場合は病院を受診する。
 熱を下げる場合、氷をビニール袋に入れたものなどでわきの下や太ももの付け根などを冷やすことも良い。

★けがの応急処置(RICE療法)★
四肢の捻挫、打撲、肉ばなれなどの応急処置は「RICE療法」を行います。

Rest(レスト、安静)
けがをしたところを動かさないようにします。また、動き回らず、安静にします。

Ice(アイス、冷却)
 氷と水をビニールの袋などに入れタオルで包んで患部にあてます。けがの程度にもよりますが、けがをしてから48時間は行って下さい。


Compression(コンプレッション、圧迫)
 腫れや出血を防ぐため、弾力包帯やテーピング用テープで圧迫し固定します。血行不良や神経の圧迫に気をつけながら時々緩めたりします。
 
Elevation(エレベーション、挙上)
患部を高くして、内出血を防ぐようにします。










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