トピック


内科 石田 順朗



最近、駅や空港、公共施設などでAEDと書いた赤いポストをよく見かけるようになりました。当院も1階ロビーに設置してあります。AEDとは自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)の略号です。心臓が心室細動という不整脈を起こして止まってしまったときに、いわゆる「電気ショック」をかける機械です。


なぜAEDが必要か?
 心臓発作を起こしたとき、それまで規則正しく動いていた心臓が突然痙攣を起こしたように震える不整脈が起こることがあります。この症状を心室細動と呼びます。大人だけでなく、子供の軟らかい胸壁にボールなどがぶつかることによって惹き起こされることもあります。心室細動が起こった瞬間に、心臓のポンプとしての働きは停止します。つまり、心臓が止まってしまうのです。そのまま何もしなければ患者さんは死んでしまいます。心室細動を止めて自己心拍を再開させるためには、電気的除細動=「電気ショック」が必須です。しかも、除細動が1分遅れるごとに、患者さんの救命率は7〜10%ずつ下がっていくとされています。ですから、文字通り「1分1秒でも早く」除細動を行う必要があるのです。


AEDの普及
 救急車を呼んでから救急隊が現場に到着するまで平均で約6〜7分かかります。心室細動で心臓が止まった患者さんの救命率を高めるためには、救急車到着前に現場にいる救助者がAEDを使えるようにすることが必要なのです。そこで、駅や空港、役所や劇場など人が多く集まる場所にAEDを設置するようになりました。厚生労働省の統計では、平成20年12月に日本全国のAEDは約20万台あり、このうち15万台が公共の場所に設置されているものです。また平成16年の法改正により、一般市民でもAEDで電気ショックをかけてもよいことになりました。その後、平成17年の愛・地球博(愛知万博)で4名、平成19年の東京マラソンで2名の患者さんがAEDによって救命され、話題になりました。


一般市民によるAED使用の現状
 平成21年12月に総務省消防庁から発表された統計では、平成20年に病院外で発症した心肺機能停止63,283件のうち、一般市民の目の前で患者さんが倒れたのは20,769件ありました。このうち一般市民がAEDを用いて除細動を行ったのは429件(2.1%)でした。除細動なしの場合、1ヶ月後の生存率が9.8%、社会復帰率が5.6%であったのに対し、除細動ありの場合は、1ヵ月後の生存率は43.8%、社会復帰率は38.2%と大きな差がありました。市民によるAED使用件数は増加しつつありますが、まだまだ少ないのが現状です。


AEDの扱いは簡単です!
 AEDの使用方法は簡単です。使用に資格も要りません。蓋を開けて電源を入れ、2枚のパッドを図に描かれた通りに胸に貼ります。後はAEDが日本語で音声ガイドしてくれる通りに通電スイッチを押すだけです。最寄りの消防署などで講習会を受けることもできますが、たとえ初めてでも十分使用することが可能です。いざというときにAEDを活用することで、皆さんが命を救う、あるいは救われることになるのです。





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医療相談室 鈴木 千咲子



 医療相談室では病気にともなって生じるさまざまな不安や問題を専門の相談員(医療ソーシャルワーカー)がお伺いし、少しでも解消できるよう、お手伝いさせて頂いております。

ご相談内容として医療費について、退院後の生活が心配、介護保険制度の説明、在宅介護について、転院先や施設について知りたい、各社会福祉制度等について、誰に相談したらよいかわからない・・・など様々です。今回は在宅での生活を支える強力なサポーター「介護保険」についてお伝えします。

ポイント1:まずは申請を!
 介護サービスを利用するためには申請が必要です。区役所・各地域庁舎の他に、地域の高齢者相談窓口である地域包括支援センターでの申請も可能です。地域包括支援センターは各地域によって様々な名称があり、大田区では「さわやかサポート」と呼ばれています。

ポイント2:認定結果を待たなくてもサービスは利用できる!
 申請から認定の結果が通知されるまで約1ヶ月程度かかります。しかし、申請後から介護サービスを利用することが可能であり、原則として利用者の負担も1割です。早急に利用したいサービスがある場合は、地域包括支援センター等で相談することをお勧めします。

ポイント3:サービスの利用・変更はケアマネージャーに相談を!
 介護サービスには、車イス・電動ベッド等の福祉用具貸与、家事や入浴など日常生活を支援する訪問介護(ホームヘルパー)等様々なサービスがあります。どのサービスをどのくらい利用したらいいのか、専門的な立場から相談に乗ってくれるのが介護支援専門員(ケアマネージャー)です。このサービスも利用してみたい、福祉用具も使ってみたいなど生活する上で出てきた要望にも柔軟に対応してくれます。

今回は介護保険を上手に利用する為の3つのポイントをお伝えしました。

具体的なサービスの種類・お住まいの地域を担当している地域包括支援センターの場所など何かご不明なことがございましたら、医療相談室までお問い合わせ下さい。

1F受付・各階ナースステーションにてご予約ください。

お電話の場合は、病院代表におかけ下さい。
TEL:03-3721-7121 ( 内線720 )






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