トピック


麻酔科 部長 横山 俊郎


 麻酔とは手術や検査など医療行為のストレスから、患者さんを守るためのものです。
ところが麻酔が原因で、病気になってしまうことがごくまれに起こってしまいます。
それが悪性高熱症です。発生頻度は4,500〜60,000麻酔症例に1例程度と報告されています。

1悪性高熱症とは

薬剤(揮発性吸入麻酔薬・脱分極性筋弛緩薬)によって誘発される重篤な疾患です。常染色体優性遺伝*1で、発症頻度は10〜30歳代男性に高く、死亡率も1960年代では80%、治療薬が発売された1985年以降でも15%と高率です。

 
  *1常染色体とは男女を決定する性染色体XY以外の染色体で、優性遺伝とはその遺伝子異常は必ず子どもに発現すること。
  http://home.hiroshima-u.ac.jp/anesth/MH/MHj.pdf

2病因
悪性高熱症の本態は骨格筋の異常な代謝亢進状態です。原因薬剤が投与されると骨格筋細胞内のカルシウムの調節機構が破綻して、エネルギー代謝が上昇して二酸化炭素と熱が産生されます。進行すると骨格筋細胞膜が破壊されてしまいます。
 
3臨床症状
早期は筋硬直・頻脈などです。進行すると頻呼吸・低酸素、さらに進行すると高体温になります。 最高体温が高いほど死亡率が高く、40度未満では3%未満ですが、41度以上では50%以上です。
 
4 治療
原因となる薬物の中止しかありません。
原因薬物は麻酔薬なので、手術を中止する時もあります。
治療薬は「ダントロレン」のみです。冷却も有効です。
 
5 悪性高熱症患者さんの麻酔
悪性高熱症を手術前に予測することは困難です。家族歴や麻酔歴の確認が重要ですが、原因薬物を投与されても必ず発症するとはかぎりません。
 
6 診断
筋生検・遺伝子診断などが必要です。
日本国内では現在、広島大学や埼玉医科大学など限られた施設でしか行われていません。
 
7患者の会
日本では1995年に「悪性高熱症友の会」が患者やその家族のための会として設立されました。主な活動は電話やメールによる相談、会員証やペンダントの作成と配布、研究会や相談会の開催、会報誌の発行などです。
 
連絡先は「ささえあい医療人権センターCOML」内 「悪性高熱症友の会」
      電話&FAX 06-6361-3446




トピック



保守管理課 肥後 善博



 私はタバコを吸わない。しかし、タバコの匂いは嫌いじゃない。しかし、世の中こんな人間ばかりじゃないので、自分の横でタバコを吸っている人間を見ると「煙たい奴だ」とばかりに露骨に嫌な顔をする者もいる。最近じゃ、肩身の狭いタバコだが、タバコの葉はトマトやジャガイモ、ナスに属したナス科の植物らしい。なんだか体に良さそうな気がするが煙となっては、話が別か? 話は、まったく変わるが、煙と言っても色々で、火事の煙は煙たがってはいられない。最近のニュースでも火災の死亡原因のトップは煙による一酸化炭素中毒死である
 
煙は横方向には、歩いて逃げられる速度でしか広がらないが、縦方向には1秒間に3〜5mの
速さで上昇して行く、一般住宅の場合、2階の寝室など、すぐに煙に巻かれてしまう。 
もし、煙の中を避難するときは姿勢を出来るだけ低くして煙を吸わないよう、ハンカチで鼻口を塞いだり、ビニール袋があれば、周囲の煙の無い空気を入れ膨らましてから、鼻口に当て静かに呼吸をしながら避難することが肝心。また、煙は火災の熱とともに天井まで一気に広がるが、その後、天井を這って横に広がり、煙の量が増えると再び、下へと降りて来て視界を遮るようになるので、煙を見たら出来るだけ早く、逃げなくてはならない。一旦、出た部屋に入り品物を取りに行くのは自殺行為なのだ。
しかし、逃げ遅れた家族がいたら、あなたならどうするだろうか?解決法はただひとつ、火事にならないこと。でも、自分だけ気をつけていても、もらい火がある。
こんなときでも慌てないよう、日頃から家族で防災会議を開き、いろいろなパターンをシュミレーションして、パニックにならないようにしたいものだ。

このとき、次の3つは必ず守ることと決めておこう。
避難の3か条
@ 煙を避けて低い姿勢ですばやく避難
A 避難前、火災の部屋の扉を閉める。(炎・煙の拡散防止)
B 一度避難したら、絶対に戻らない。

火災は会社や、外にいるときより自宅で遭遇する確立のほうが高いことは、ニュース報道からもわかる。大切な家族や家を火災から守るためにも、どうしたらいいか、考えてみよう。煙から身を守ることが一番大切!まず煙が出たら教えてくれる煙感知器を設置することが絶対に必要。東京23区では今年の4月1日までに既存住宅にも取付けの義務があり、近隣の川崎や横浜などは来年の6月1日までに取付けの義務がある。地方自治体によって義務化が違うので個々に確認して少しでも早く取付けておこう。感知器には煙用と熱用があるので、ホームセンターや家電量販店などで相談して目的にあった物を購入しよう。
火は人間にだけ使うことが許された道具、タバコもまた、人間にだけ許された嗜み、最近じゃオール電化とかで火を使うのはタバコに火をつける時だけという人もいるだろう。しかし、油断は禁物、大切なものが煙となって消えていかぬよう気をつけようではないか。ここらで一服といきたいが私はタバコを吸わないのでコーヒーで一服することにしよう。

 

院長外来
月・火・金  9:00〜11:00
水       9:00〜12:00
金       14:00〜16:30
第2土     9:00〜12:00

☆購入可能なサプリメント☆



外来医師担当医表については変更になる場合がございます。
また、緊急処置・手術等により急遽休診となる場合がございますので予めご了承ください。

診療科によって受付・診察時間が異なる場合があります。
詳細につきましては、お気軽にお電話または受付までお問い合わせください。

   

田園調布中央病院トップページへ