トピック
骨粗しょう症と運動

整形外科  本望 潤

以前この場で骨粗鬆症とカルシウムを中心に食事について書いたことがありました。今回は骨粗鬆症と運動について考えてみたいと思います。

骨粗鬆症に限らず食事と運動は私たちの健康と密接に関わっており生活習慣病をはじめ心身の健康にも欠かすことのできない大切な生活の一部です。しかし推奨されている運動を十分行えている人は非常に少ないのが現実ではないかと考えられます。実際運動といわれても漠然としており、どのような内容をどのくらい行ったら良いのか解らない方も多いのではないかと思われます。そこで今回はその運動について考えてみました。

以前にも書きましたが、骨粗鬆症を予防するということを考えると、人間の骨の密度は20歳までにピーク(最大骨量)に達し、その後30〜40歳ころまでは保たれ、50歳ころから骨の老化が急速に始まるとされています。従って、骨粗鬆症を予防する上で大切なことは、最大骨量をできるだけ高めておくことと、骨密度の低下をできるだけ抑えるということが大切だと考えられます。

骨量の決定因子として運動の重要性を疑う方はいないと思いますが、今もなお不明な点が数多くある事も事実です。 除脂肪体重(脂肪を除いた体重)や筋力と骨量は有意な相関を持つといわれており、1週間にスポーツをした時間も有意な相関を示したとされています。

運動の影響は力学的負荷のかかる骨に現れやすく、負荷のかからない水泳に比べ力学的負荷がかかるスポーツ活動が骨を丈夫にするともいわれており、若年者や閉経前の方は球技やエアロビクス、ウエートトレーニング等力学的負荷をかける強い運動で骨量を増加、維持することを運動の目的の1つとして考えることは良いことではないかと思います。

しかし閉経後は安全性も重要となります。健康、骨量維持や生活習慣病予防を目的として考え、安全性も重視しますと、運動強度は最大酸素摂取量の60%以下程度の軽い運動を1時間/回、2〜3回/週程度行うことがすすめられています。ウオーキングであれば1日8000歩以上を目標とし、膝の悪い方などは水中ウオーキングなどもお勧めでしょう。もちろん治療中の病気のある方は十分主治医の意見を聞いてからにしましょう。

また、骨粗鬆症で高齢者の場合は転倒も大きな問題になってきます。加齢にともなう身体動揺性の増加については、静かに立位を保持している時でも高齢者は若年者の2〜3倍も重心が揺れ、重心の揺れに対抗して立位を保持できる範囲は1/9に縮小するともいわれています。本当に転倒しやすい状況なのですね。

そこで転倒防止に役にたつ、御本人にできることとして筋力増強とバランス能力の回復があります。前述したような運動によって筋力の低下を防ぎ、できれば筋力増強も期待しつつ、手すり等を持ちながら安全に片脚立ち(1分間)等を練習しバランス能力を鍛えておくことも大変良いことと思われます。ある調査ではいろいろな運動を1つもしくは2つ以上を組み合わせて転倒予防指導、訓練を行い効果判定をした所、太極拳が転倒予防に効果的との結果が認められました。

以上、今回は骨粗鬆症と運動について考えてみました。

 



トピック

  病院の種類について

医療相談室  塩川 聡子


医療相談室では、病気にともなって生じるさまざまな不安や問題を専門の相談員(医療ソーシャルワーカー)がお伺いし、少しでも解消できるよう、お手伝いさせて頂いております。ご相談内容として、医療費について、退院後の生活が心配、介護保険制度の説明、在宅介護について、転院先や施設について知りたい、誰に相談したらよいかよくわからない事がある・・・など様々です。 今回はご相談を受けている中から、『病院の種類』についてお話させて頂きます。 病院は急性期病院(一般病院等)、療養型病院(病棟)、回復期リハビリテーション病院(病棟)と機能が分かれています。このように機能が分かれているのは、患者様一人一人にあった医療を提供することを目的としているからです。

 

上記病院情報は現時点でのものなので、医療保険制度や介護保険制度の改正等により、入院受け入れ可能な患者様の条件が変化していく可能性があります。また患者様の病状や状況、ご希望によっても対応は様々です。
何かご不明なことや、ご不安なことがございましたら、医療相談室までお問い合わせ下さい。

           
                              tel 03―3721―7121
                                 (内線 720)
                               医療ソーシャルワーカー(塩川)


第7回医療講座のお知らせ区

平成18年5月より始まった当院の公開医療講座ですが、今回で第7回目を向かえることとなりました。
第7回公開医療講座は、消化器外科部長 星野光典医師による『総胆管結石症の内視鏡的治療について』講座をおこないます。
患者さんに解りやすく病気や治療について解説していきます。 興味のある方や、お時間のある方は是非ご来場ください。

日時:3月29日(土) 15:00〜
講師:消化器外科部長  星野 光典
演題:総胆管結石症の内視鏡的治療について
場所:田園調布中央病院 1F特設会場
参加費:無料
事前申込:不要(当日会場にて先着順)

 平成19年10月に行われた、
 公開医療講座の様子です。

 眼科部長 岩田医師による
 糖尿病性網膜症についての講演を行いました。

 アンケートでは、多くのご来場者から、
 大変参考になったとのご意見をいただきました。

 

 

田園調布中央病院トップページへ