2007年11月号

この広報誌は、田園調布中央病院と患者さまが一体となって、病気やけがと闘うために 少しでもお役に立てるよう、スタッフ一同が心をこめて皆さまへお送りする情報誌です。

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トピック

消化器科部長  星野 光典


1.黄疸の分類

黄疸とはヘモグロビンの代謝産物であるビリルビンの血中濃度が増加し、皮膚、結膜またはその他の組織が黄染した状態である。黄疸の分類には表1のごとく、ビリルビン代謝異常が病態の主体をなす溶血性黄疸と体質性黄疸、胆汁の排泄障害がその病態の主体をなす閉塞性黄疸と肝内胆汁うっ滞、およびその中間型の病態を示す肝細胞性黄疸があげられる。


われわれ消化器外科領域では主として閉塞性黄疸に遭遇することが多く、原因疾患としては表2に示すごとく、1.炎症性、2.腫瘍性 3.先天性 4.その他などがあげられる。

2.閉塞性黄疸の病態

閉塞性黄疸は肝障害および腎障害が徐々に進行し、急性潰瘍を生じやすく、血液凝固障害による出血傾向と相まって、一旦合併症が発生すると治療に難渋する。閉塞性黄疸の臓器賞障害度は胆道閉塞の程度および期間に影響される。


胆汁の有菌率は急性化膿性胆管炎 100%、急性胆管炎 86% 総胆管結石 44% 悪性閉塞性黄疸 18%との報告がみられる。胆道造影や洗浄に際する軽度の加圧で cholangiovenous reflux により悪寒戦慄、頻脈、呼吸促進などを伴うエンドトキシン血症を呈することも多い。また、腸管内胆汁酸の欠乏により腸内細菌が増加し、エンドトキシンの産生が亢進すること、mucosal barrier の破綻によりエンドトキシンの門脈血中への以降が容易になること、肝網内系機能の低下により肝でのエンドトキシンのクリアランスが低下することなどに起因し、閉塞性黄疸では容易にエンドトキシン血症を呈する( 図 1 )。

エンドトキシンによる組織障害性は、血管内皮細胞に対するような直接作用も指摘されているが、多くはchemical mediator を介した間接作用で説明される。エンドトキシンにより補体、凝固線溶系は活性化され、血管内血液凝固症候群 【disseminated intravascular coagulation (DIC)】へ移行し、微小血栓形成による組織循環障害が惹起される。また最近、エンドトキシにより活性化されたマクロファージ、好中球、血管内皮細胞などにより産生されるサイトカイン、活性酸素、プロテアーゼ、プロスタグランヂンなどのmediatorによる重要臓器障害が注目されている。


閉塞性黄疸は多臓器不全 【multiple organ failure ( MOF )】 の準備状態にあるといっても過言ではなく、ひとたび術後合併症などを発症すると容易にMOFを招来し、それに血中エンドトキシンの増加が関与しているものと考えられる。

消化器外科マニュアルより抜粋


トピック 

 栄養科主任 管理栄養士  佐藤 真由美


高齢期には、わずかなきっかけで低栄養状態に陥りやすくなります。ここでいう低栄養は、たんぱく質(Protein)やエネルギー(Energy)が欠乏した状態のことで、PEM(Protein Energy Malnutrition)とも呼ばれます。

低栄養状態になると、筋肉や内臓などの働きが衰えて毎日活動的に過ごせなくなり、免疫力が低下して感染症などにもかかりやすくなります。また、病気になると回復が遅く、薬も効きにくくなるなどの問題が生じます。

低栄養は、2つの質問に答えることでわかりますので、まめにチェックを行い、栄養改善に努めましょう。

あなたのBMIはいくつですか。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

※BMIは体格の目安になる数値です。

6ヶ月間で2〜3kgの体重減少が ありましたか?

質問1でBMIが「18.5未満」か質問2で「はい」と答えた方は低栄養状態になっている可能性があります。
BMIが18.5未満のやせの高齢者は10人に1人の割合にのぼり高齢になるほどその割合が増えます。


欠食をしない


食事を抜いてしまうと、1日に必要なエネルギーやたんぱく質を補うことがむずかしくなります。食が進まないときは、1回の食事の量を減らし、1日4〜5回に分けて食べましょう。

食事の時間を
規則正しく


食事を規則正しくとることは、睡眠と覚醒のリズムなど、体と心の1日のリズムをつくるうえで大切です。そのリズムが胃腸の働きを整え、食欲を高めることにもつながります。

家族や仲間と
ワイワイと


おしゃべりをしながらの会食は食事のたのしみを5倍にも10倍にもしてくれます。できるだけ1日1回は家族や友人と30分以上かけて食事をとりましょう。

主食を忘れずに


ごはん、パン、めん類などの主食は1日を活動的に過ごすためのエネルギー源です。主食を抜いてしまったときは、おやつの甘いものや果物で糖質を補いましょう。

主菜をしっかり

肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を含むおかずをいろいろ組み合わせて1日3つ以上とりましょう。そのためには、義歯や噛み合わせの調節など、よく噛める状態を維持する口腔ケアも大切です。

牛乳・乳製品を毎日とる!

寝たきりにならず、元気な高齢者は牛乳、ヨーグルトなどを毎日とっています。
1日2つを目安にとりましょう。

咀嚼・嚥下機能にあった食べ方を


咀嚼(噛む)や嚥下(飲みこむ)の機能低下がある場合は、主食をお粥にしたり、主菜をひと口で食べられる刻み食にするなど、食べやすくする工夫をしましょう。お茶や汁物にむせるときは、市販のとろみ調整食品を利用するのも方法です。

   

栄養に関しての質問事項等いつでも承っております。どうぞお気軽にご相談ください。


緑内障は、視神経が傷つき、見える範囲がだんだん狭くなる眼病です。
自覚症状が少ないため、検診での早期発見が大切です。

対象:大田区在住の45歳、50歳、55歳、60歳の方(平成20年3月31日時の年齢)

実施期間:平成19年11月1日から平成20年1月31日(休診日を除く)

 

検診内容:問診、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査(眼底検査を含む)、前房隅角検査、眼底カメラ撮影

当院での受診方法:大田区から対象の方に、生活習慣病基礎健診のご案内と一緒に緑内障健診案内を郵送します。
予約制となっておりまして、窓口までお越しいただき直接お申し込みとなります。
受診の際は、同封の検診案内または保険証等をお持ちください。
予定数に達し次第、終了します。

注意事項:検査の種類によっては、薬で瞳孔(ひとみ)を開いて行う場合があります。
自転車、自動車の運転による来院は事故防止のためご遠慮ください。

当院での緑内障検診の受付時間:
診療の都合上、 午前 11:00   午後 16:00  までに受付を済ませていただけますよう、お願い申し上げます。

緑内障検診のお問い合わせ先 
大田区保健福祉部計画調整課 
電話:03-5744-1265

 


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