|
皆様がよく目にするピンクリボンは、乳癌の早期発見、早期診断、早期治療の大切さを伝えるためのシンボルマークです。女性の8人に1人が乳癌を患うと言われているアメリカで1980年代から盛んになった市民運動の思いを表わしているものです。
日本では乳癌の発症率が上昇しており、現在は30人に1人の割合、つまり35000人が乳癌に罹患しており、死亡率も約30%(10000人)に達します。そして癌の種類別死亡者数の30歳代から60歳代では第1位となっています。女性乳癌死亡数は50年間で7.5倍に増加しました。現在の癌発生数の第1位は胃癌ですが、2015年には乳癌が1位になると予想されています。このような増加の原因として、食生活(食事の洋風化)やライフスタイルの変化(高齢での結婚や出産、妊娠)がエストロゲン(女性ホルモン)の分泌に影響しているためと考えられています。
2000年より全国各市町村で50歳以上に2年に1度のマンモグラフィー併用検診が取り入れられ、2004年には対象年齢を40歳以上に引き下げ、マンモグラフィーと視触診の併用検診となりました。大田区でも区内在住、40歳以上の偶数年齢の女性にマンモグラフィー併用検診を行っています。マンモグラフィーについては当院HPの『マンモグラフィーのすすめ』をご参照ください。
自治体が行う乳がん検診は上記にも示しましたように2年に1度の割合で行うものです。それ以外は月に1回の自己チェックを行うことも大切です。自己チェックは普段と違う乳房の変化に気づくことができます。自己チェックの適当な時期は生理が終わってから4〜5日。これはマンモグラフィーの痛みの少ない時期と同じです。閉経後の方は毎月、日を決めて行うのが良いでしょう。
 |
お風呂やシャワーの時、石鹸がついた手で触れます。そして、右の胸を触れる時は左の手で行います。4本の指をそろえて、指の腹と肋骨で乳房をはさむように触れ、「の」の字を書くように指を動かします。この時、しこりや硬いこぶがないか、乳房の一部が硬くないか、脇の下から乳首までまんべんなくチェックします。
次に乳房や乳首をしぼるようにして乳頭からの分泌物がないかを調べます。 |
 |
さらに、鏡の前でのチェックも必要です。腕を高く上げて、ひきつれ、くぼみ、乳輪の変化がないか、乳首のへこみ、湿疹がないかを調べます。
次に、腕を腰に当ててしこりやくぼみがないかを観察します。胸の大きい人は寝た姿勢でのチェックが効果的です。片方の腕を上げたり下げたりしながら反対側の乳房を触れてください。 |
自己検診をしたら見逃してはいけないサインを挙げておきます。
- しこり ・・・ かたいものは注意!
- くぼみ ・・・ つまんでくぼみができないか
- ただれ ・・・ 乳頭のただれやかさぶたを繰り返していないか
- 皮膚の変化 ・・・ 赤く腫れたりざらついたりしていないか
- 分泌物 ・・・ 乳頭から血液混じりの分泌がないか
- 脇の下のしこり
- 痛み ・・・ 月経周期と関係ない痛みが続かないか
 |
但し、異常があるからといって必ずしも乳癌とは限りません。
もしも異常に気づいたらすぐに受診をしてください。
乳癌は早期発見が重要で、2cm以内のしこりであれば予後が良いと
されています。
自己検診で大切なあなたの乳房を守りましょう! |
|