2006年11月号

この広報誌は、田園調布中央病院と患者さまが一体となって、病気やけがと闘うために
少しでもお役に立てるよう、スタッフ一同が心をこめて皆さまへお送りする情報誌です。

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トピック

麻酔科部長  横山 俊郎



手術をひかえた患者さんから、よくこんな質問を受けます。「私、麻酔が効きにくいのですが。」「手術の途中で目が覚めることはありませんか?」「麻酔から覚めないことはありませんか?」麻酔が効かないうちにお腹を切られたり、目が覚めたらお腹が開いたままだったりしたら、気を失いそうです。手術が無事に終了したのに目が覚めなかったら、気を失ったままです。

 

(1)麻酔が効きにくい人、効きやすい人
手術を受ける場合、麻酔は大きく「全身麻酔」と「局所麻酔」に分類されます。「局所麻酔」は歯医者さんで歯の治療をするときや、眼科の手術、整形外科の手の手術などで使われます。「局所麻酔薬」と呼ばれる薬を手術するところの「神経」の近くに注射して、「痛みの神経」を「麻酔」することで痛みを感じなくさせます。患者さんによっては「神経の走行」が異なることや、まわりの「脂肪」などで「局所麻酔薬」が効きにくい方がおられるようです。

一方「全身麻酔」は胃や大腸の手術、肺や心臓の手術、骨折の手術、脳の手術などを行うときに使います。「全身麻酔」は「静脈麻酔薬」、「吸入麻酔薬」、麻酔用の「麻薬」、「筋弛緩薬」などさまざまな薬を組み合わせて使用します。さらに手術が終わった後の痛みをとるために、背中の背骨の奥に「硬膜外カテーテル」を入れて直接「脊髄神経」を直接「麻酔」することも行われます。


(2)麻酔が手術の途中で切れてしまう?
「局所麻酔薬」は使用する薬の種類によって30分から3時間で「麻酔」が切れてきます。もし手術の途中で「痛み」を感じたら、手術を行っている「医師」に「局所麻酔薬」を追加してもらってください。

「全身麻酔」の場合はいろいろな種類の「麻酔薬」を組み合わせて使用しますので、「麻酔が効かない」ことや「麻酔が途中で切れる」ことはほとんどありません。


(3)麻酔から覚めない?
「局所麻酔」の場合「局所麻酔薬」が「神経」そのものに注射されますと、「麻酔」の効果が長時間に及ぶことが報告されております。時には神経に「しびれ」が残ることもあるといわれております。

「全身麻酔」から目が覚めない原因のひとつは、「麻酔薬」が多すぎたことがあります。そこでさまざまな「麻酔薬」を組み合わせて使用することで、それぞれの「麻酔薬」の使用量を少なくし副作用が最小限になるよう綿密な「麻酔計画」をたてます。しかし「麻酔薬」は患者さんの「肝臓」や「腎臓」で「分解」「排泄」されて体の外に出て行きますので、「肝臓」や「腎臓」の悪い方は「麻酔」から覚めにくいといわれています。「心臓」の悪い方も「麻酔薬」を「分解」する力が弱っている場合があります。当院では麻酔中に患者さんの「脳波」や「筋肉の収縮力」を調べて、患者さんそれぞれに応じた「麻酔薬」の投与量を決定しております。仮に「麻酔薬」が多すぎた場合でもいずれ「分解」「排泄」されて、翌日には「麻酔」から覚めますのでご心配ありません。

「麻酔薬」が体内から完全に「分解」「排泄」されても目が覚めないことがあります。これは「全身麻酔」から覚めないのではなく、患者さんの「脳」に問題がある場合があります。「精神科、神経科」の薬を飲まれている方は、薬の副作用で目が覚めないことがあります。「脳出血」や「脳梗塞」の患者さんは、麻酔中に「脳の血流」が少なくなって目が覚めにくいことがあります。また麻酔中に「脳出血」や「脳梗塞」が発生することもあります。手術により大出血をおこした場合、「脳の血流」が低下することがあります。これらの場合「CT」や「MRI」で検査をしてみないと、詳しいことはわかりません。

「日本麻酔科学会」では患者さんに安心して「麻酔」を受けていただくために、「麻酔科専門医」がいることや「全身麻酔の症例数」など基準を満たした病院を「認定病院」としております。全国で791病院、東京都内でおよそ100病院が認定されておりますが、そのほとんどは大学病院、公立病院、企業病院、宗教法人の病院です。都内の民間病院で認定されているのは10病院ほどです。当院もこの「認定病院」でございますので、安心して「麻酔」をお受けいただけます。「日本麻酔科学会」のホームページでもご確認いただけます。http://www.anesth.or.jp/

 


トピック 


いま、大腸ガンが増えています。あなたは大丈夫ですか?

内視鏡室  池宮城 薫


近年、食生活の欧米化に伴って、大腸がんが急激に増えています。
このまま推移すると、21世紀には大腸がん患者数は年間8万人以上になると予想されます。ただし検査法の進歩により早期の大腸がんであれば、開腹手術をせずに内視鏡による治療で治すことも可能です。

当院では鎮静剤を併用し、痛みや苦痛を感じることなく検査を受けられるようにしています。病変が発見された場合は、当院にて処置・治療を受けることができます。


■ 早期発見・早期治療!

体のどこかに異常を感じたら年齢関係なく診察・検査を受けることが大切です。症状がなくても特に40歳を過ぎた方は年に一度検査(がん検診)を受けることをお勧めします。

■ 40歳代から増加、ピークは60歳代

症状のない人もいます。1年に1回は検査を受けましょう。


面会時間について

平日:15:00〜20:00
休日:11:00〜20:00

他の患者さまに迷惑のかからぬよう、面会時間をお守り下さい。尚、玄関駐輪場は来院患者さま専用ですのでご用のない方はご遠慮下さいますようお願い致します。

  
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