2006年 9月号

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トピック

消化器科部長  星野 光典


ヘルニアは「芽」というギリシア語、また破裂を意味するラテン語に由来し、先天性または後天性の組織の欠損部、あるいは裂隙など抵抗の弱い部を通じて臓器、あるいは組織が、その正常の位置より脱出しているものを意味します。腹部に多くみられるので単にヘルニアといえば、通常は腹部のヘルニアを意味します。

腹部以外の臓器や組織がヘルニアやヘルニア様 状態を呈することがありますが、これらは例えば椎間板ヘルニア、脳ヘルニア、などとそれぞれの名称を付して呼ばれています。腹部内臓が壁側腹膜で包まれた状態で腹腔外に脱出するものを外ヘルニアといい、腹膜の陥凹部または後 天的の腹腔内裂隙に内臓が嵌入して、外部よりみえないものを内ヘルニアといいます。

外ヘルニアの主なるものは、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、などであり、内ヘルニアには十二指腸空腸陥凹ヘルニア、盲腸陥凹ヘルニア、横隔膜ヘルニアなどがあります。もっとも一般的にみられるのが鼠径ヘルニアであります。

腹壁ヘルニアの種類

代表的な鼠径ヘルニアについて述べますと、鼠径ヘルニアには外側鼠径ヘルニアと内側鼠径ヘルニアの二つに分けられます。男性と女性では10:1と圧倒的に男性に多く、左右別の発生頻度は外側鼠径ヘルニアは右側に多発する傾向が強く右、左および両側性発生の比率は6:3:1といわれ、これは胎生期の睾丸下降が左側より右側の方がおくれることなどが考えられています。

内側鼠径ヘルニアも右側に多発しますが、60%において両側に発生します。症状としては、自覚症状として、鼠径部にヘルニア腫瘤が認められるようになります。治療は、ヘルニア帯でヘルニア門を圧迫して臓器の圧迫を防止し自然治癒を期待する保存的に治療することがありますが、大きなものや1歳以上ではその可能性は、きわめて少なく手術的治療となる。古くから手術術式には種々の方法と変法がありますが、小児例を除き現在では、メッシュ・プラグ(写真)を用いたヘルニア修復術を施行しています。

メッシュ・プラグ

手術法は成人では腰椎麻酔をし、鼠径靭帯の1横指内上方に約5pの皮切をおき、皮下組織を皮膚と同じ方向に切開し外腹斜筋腱膜に至ります。外鼠径輪から内鼠径輪まで外腹斜筋腱膜を切開し鼠径管をあらわにします。外鼠径ヘルニアではここから内精動静脈、精管からヘルニア嚢を剥離し完全に腹腔内に反転させプラグを内鼠径輪に挿入します。

内鼠径ヘルニアではヘルニア門で横筋筋膜を全周性にわたって切開し、ヘルニア嚢を内翻しプラグを挿入します。プラグをヘルニア門縁と数針縫合固定し、プラグ挿入後、膜状のOnlay Patchをあて後壁補強とし外腹斜筋腱膜を縫合、切開した皮膚を縫合し手術が終了します。現在は術後の疼痛やより再発を少なくするプラグ法によるヘルニア修復術式が手術治療として第一に選択されています。



トピック 

管理栄養士  佐藤 真由美


まだまだ厳しい暑さが続き、水分が恋しい時期ですが、好きな方は夏場のビール、仕事の後のアルコールは欠かせません。酒は百薬の長と言われ、昔から薬効があると言われてきましたが、現代の薬効には、リラックス目的、ストレス解消、コミュニケーション等として飲まれています。

昔は、お酒というと大変貴重な食品として扱われてきましたが、最近では大変身近なものになりました。お酒の危険を知り、健康にお酒を楽しむコツを覚えていきましょう。

*二日酔い*

同量のアルコールを飲んでも、個人の体重(血液量)や分解酵素の差で肝臓の処理能力も異なり、血中アルコール濃度にも個人差が生まれます。

一般に体重60kgの成人男性の場合、1時間に6~9g程度のアルコールが炭酸ガスと水に分解されます。日本酒1合にアルコール23g含まれており、これを分解するのに3~4時間かかります。つまり、3合以上の日本酒を夜飲むと、夜まで分解できず、二日酔いになるのです。

 

*お酒は適量で*

『適量』(1日1種類のお酒を飲んだ場合)
日本酒(16度まで)・・・1合 180ml
ビール(4.5度)・・・中瓶 500ml
ウイスキー(40度前後)・・・ダブル1杯 60ml
焼酎(20度)・・・0.7合
ワイン(12度)・・・グラス2杯 240ml

飲みすぎが引き起こす病気
痛風 急性アルコール中毒 アルコール依存症 食道炎・食道癌 食道静脈瘤 アルコール性肝炎  肝硬変・肝脂肪 胃炎・胃癌 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 心筋症 高血圧・不整脈 膵炎・糖尿病 等

 

*お酒は上手に飲みましょう*
おつまみを食べながら、ゆっくり飲みましょう!!
何も食べずにお酒だけ飲むと、血中アルコール濃度は急激に上昇しますが、食べてから飲んだ場合は、ゆっくり上昇します。また。食物が胃粘膜に付着して層を作るため胃を荒らすことが、少ないからです。


*理想のおつまみ*

  • 脂肪分を控える
    脂肪の多い食品は、エネルギー過剰となるのみではなく、アルコールと一緒に摂取すると脂肪肝になりやすいです。

  • 良質のタンパク質を摂る
    特にあさりなどの貝類は、肝機能を高める作用があると言われています。

  • ビタミン・ミネラルの補給
    お酒を飲むと失われがちなので、野菜・海藻類、豚肉等を積極的に摂りましょう。

  • 塩分を控える
    飲酒することで、脱水症状が体内に起きています。塩分を多く摂ることで、脱水症状を助長し、血圧も高めになります。


お酒を正しく理解し、楽しく健康に過ごせるよう配慮しながら食生活に取り入れましょう!!

 


面会時間について

平日:15:00〜20:00
休日:11:00〜20:00

他の患者さまに迷惑のかからぬよう、面会時間をお守り下さい。尚、玄関駐輪場は来院患者さま専用ですのでご用のない方はご遠慮下さいますようお願い致します。

  
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